和魂洋才 / Wakon Yosai
2020AWは「和魂洋才 / Wakon Yosoi 」というテーマを掲げ製作しましたが、少しばかり説明を。
辞書で和魂洋才(わこんようさい)を調べると日本固有の精神を失わずに、
西洋からのすぐれた学問・知識を摂取し、活用すべきであるということ。
▽「和魂」は日本固有の精神のこと。「洋才」は西洋の学問に関する才能や知識のこと。
「和魂漢才」の類推から生まれた語。とあります。
明治維新以降、日本人はこの「和魂」という言葉を用いながら
西洋の技術や文化を受け入れてきました。
しかしこの「和魂」というのは明文化されている訳ではなく、とっても曖昧なニュアンスを持つ言葉。
精神的な側面の強い言葉だから何でも「和魂洋才」なモノになりうる訳なのだけど、
何となくこれは「和魂洋才」じゃない!って感覚を何故か持っている。
そう。日本に暮らしていると「和魂」というニュアンスは暗黙の了解!ヨロシク!ごとく存在していて、身体の感覚の中で「身についちゃってるもの」なのでしょう。
日本の文化がずっと持ち続けてきた「曖昧さ」。
つまりは「間」の文化って事に関係しているんでしょうね。
「間」の使い方って日本人の基本的な掟ですもんね。
そういえば何かの本に『本来、「和」とは異質のものを調和させ、新たに創造する力を指す』と
書いてありました。
そんな言葉も胸に刻みつつ「和魂洋才」を自分なりにファッションで
カタチにしてみようと思い立ち、「間がいい」コレクションを目指して製作してみました。
もし「間抜け」に見えたら、それはそれ。ご愛嬌という事で。